日本の宇宙メーカーが海外市場の開拓を本格化する。NECは低コストな小型衛星を中央・東南アジアなどで受注活動を開始し、IHI子会社は衛星の姿勢を制御する推進装置で欧州市場に参入する。日本の宇宙産業は政府予算を後ろ盾に技術力を高めてきたが、厳しい財政下で宇宙開発予算は減少傾向にある。また、日本のロケットや衛星など宇宙機器産業の売り上げ高は2007年で二千億円程度で、十年前の半分誓い水準まで落ち込んでしまっている。そこで通信衛星や、災害防止に役立つ地球探査衛星の需要が根深い世界市場に、独自の技術を生かして進出する気運が高まっている。これまで欧米勢が主導権を握ってきた世界市場に打って出ることで、日本の宇宙産業は新段階へと突入する。
日本経済新聞 2008年11月15日 朝刊 企業欄
2008年11月17日