" 韓国が朝鮮半島南端に建設中の発射場で2008年に予定しているロケット打ち上げについて、日韓政府の非公式協議が遅れ、ロケットの飛行経路や安全対策などの情報が開示されていないことが明らかになった。"
まず、以前のテポドン打ち上げの際にも問題になったが、領空侵犯の可能性が否定できない。さらに、日本の領土に落下した場合の被害をどのように保障してくれるのか法的に大変興味深い。そして、例えばイスラエルは地球の自転の方向の関係で東向きに打ち上げたいのだが、「弾道ミサイル発射と勘違いされるのはまずい」との配慮から西向き、つまり地中海に向けて打っているという現実がある。そこまで踏まえたうえで、どのように韓国の射場からわが国の領土の上を通らざるを得ない打ち上げの取り決めがなされるのか、見守っていきたい。個人的には、種子島の射場の共同利用等道はあると思う。
韓国は現在宇宙開発にかなり力を入れているのが現状だ。海外の衛星を購入するだけでなく、イギリスのSSTLというサリー大学発の企業から技術移転を受け、自力で衛星開発を行っている。次に問題になるのが宇宙への輸送手段であるが、韓国はかなり遅れていて、外羅老島に本格的な射場を建設中といったところだ。たしか、以前ソ連系のロケットを韓国で打ち上げる約束をしていたように思うが、この射場から打ち上げられることになるのではないかと思う。そもそも「KSLV1」はロシアのエンジンRD-191を採用する・一段目はロシア製との情報もあり、輸送系はロシアから学ぶという方針なのかもしれない。
ちなみにRD-191はロシアの「アンガラ」というロケットのメインエンジンであり、KSLVはアンガラと80%類似の形態との情報もある。NASDAの「N-1」とアメリカの「デルタ」の関係に似ているのだろう。また、RD-191はRD-181という日本の「GX」ロケットにも採用予定のエンジンの弟分であり、さらにRD-181はRD-171というウクライナの「ゼニット」ロケットのメインエンジンのである。RD-181を採用している米国の「アトラスV」も「ゼニット」も大変優秀なロケットであることと、ロケットではエンジンが車におけるエンジンとは比にならないくらい肝であることも言及しておきたい。
[読売新聞]http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070208i101.htm
(四代目)
2007年02月08日