"沿岸警備隊による捜索が打ち切られた行方不明のジム・グレイ氏の捜索を、衛星写真を使って継続しようとの試みが行われ、人々の協力を募っている。"
日本は偵察衛星を導入し、現在内閣府がその運営に当たっている。その際、よく問題にされるのが、衛星画像の解像度であったり一日に何回撮影できるかといった「画像を取得すること」に重きを置いた議論だ。しかし、”インテリジェンス”において最も重要なのは「手元のデータの山からいかに意味のある”情報”を引き出すか」である。米国がすごいのは、偵察衛星の性能だけでなく、衛星画像分析チームの能力だ。日本にはそのノウハウも、お役所仕事で短期間に異動してしまうために経験の蓄積もないに等しい。国民の血税を有効利用するためにも改善が必要だという議論もあるようだが、今回のニュースにおいても、写真からボートを見つけ出すことの大変さとその課題に対処する工夫が、「インターネット」というツールの新しい使い方として表出している。記事中にある”Mechanical Turkは、Amazon.comの作業依頼サイト。写真に写った物体の検出など、ソフトウェアよりも人間の方が得意だと思われる単純作業を、他者に依頼できる。”という手法は、SETIなどで有名になったネットワーク上のPCによる分散処理の「人間バージョン」なのかもしれないと考えられないだろうか。
なんにせよ、この試みが成功することを願う。
[ITmedia]http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/06/news012.html
(4代目)
2007年02月06日