”中国は2日、長征3A型ロケットを利用して独自開発のGPS「北斗」衛星の打ち上げに成功した。
中国は2000年と2003年にも北斗衛星の打ち上げを行っており、今回の打ち上げはGPS衛星網の数を増やすことによって測地精度を高めることが目的と見られている。”
最近中国が測位衛星の打ち上げに熱心だ。これはアメリカで言う「GPS」であり、ヨーロッパで言う「ガリレオ」であり、ロシアで言う「GLONASS」である。日本では、「準天頂衛星」というGPSを補完するシステムの計画があるが、詳細はリンク先を参照されたい。
さて、ここで注目すべきはなぜGPSだけしかないのならまだしも、複数の測位衛星サービスがあるにもかかわらず中国は自国のシステムを持つことに固執するのかである。これは筆者の勝手な考えであるが、GPSの威力が世界で認識されたのは湾岸戦争のときだったと思う。GPSを利用した巡航ミサイル「トマホーク」によるピンポイント爆撃は、世界に戦争の手法が次のステージに移ったことを見せ付けた。さて、中国は今様々な問題を抱えているが、最も解決したいことの一つに台湾問題があるのは間違いない。
現在、台湾に対し空軍力でパワーバランスを取っているのが現状だ。故に、中国はまず弾道ミサイルによる空港や政治的・軍事的中枢部への攻撃で戦端を開くとの観測がある。その際問題になるのが「命中率」であるが、弾道ミサイルは高価であり命中率も低い。そこで、測位衛星を利用した安価な巡航ミサイルの開発を行い、「選択肢」を増やしにかかった可能性がある。驚異的な経済成長をしている中国、その軍事費もうなぎ上りになっていることを我々は直視せざるを得ないときが迫っているのかもしれない。
[technobahn]http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/06/news012.html
(四代目)
2007年02月06日